What's "EOT"?
――――目を覚ませ、ここが最前線だ。
2020年、それは世界が眠りについた年だった。
未だ人類が体験したことのない災禍だった。
同じ空気を吸うことさえ忌避された世界で、生大喜利の行き場はどこにもなかった。
2020年3月、第6章。
まだ僕たちが恐怖をきちんと実感していない中、手探りのようにその大会は行われた。
EOT史上初めて定員割れをし、運営が初めてプレイヤーとして舞台に立つほどだった。
しかし、戦場は開かれ、プレイヤーたちはペンを手にした。
大会は異様な熱気の中、いままでにない盛り上がりを見せた。
初めての本戦進出者が9人と本戦進出者の半数を超えた。
“どうしても生大喜利がしたかった”、そんな人々の熱がいくつもの名試合を生み出した。
第6章を制したのはぺるともだった。
第1章から本戦進出をし続けた常連ではあったが、本戦では勝ちきれない大会が続いていた。
しかし、予選で史上最高得点をたたき出し、そこからアクセルを踏み続けた。
何人もの強豪と対決し、そのたびに強い大喜利をし続けた。
そうして、EOT第6章に最強のプレーヤーの名が刻まれ、大会は終わった。
幸いなことに、その第6章の開催による被害者は報告されなかった。
それから、EOTは眠りについた。
しかし、大喜利は消えなかった。
インターネットを通じて幾つものネット大喜利の大会が行われた。
ボイスチャットや通話アプリを利用した擬似的な生大喜利会が行われた。
動画配信を利用した大喜利のライブが開かれた。
安全を考慮し、招待制の大喜利大会も開かれた。
大喜利は間違いなく呼吸を続け、その世界を変え続けた。
だからこそ、さらなる闘争を渇望していたはずだ。
勝者と敗者にくっきりと分かれる、剣戟の音が響く戦場を望んでいたはずだ。
爆笑の渦の中で、観る人の脳裏に己の存在+を刻み込むエクスタシーに渇いていたはずだ。
万雷の拍手の中での戴冠式に臨む自らの姿に焦がれていたはずだ。
“大喜利大会”を求めていたはずだ。
僕らは本当に、殴り合いに飢えていたはずだ。
2022年4月、EOTは目を覚ます。
2年ぶりの約束の地・高円寺StudioKで、また新たな闘争が生まれる。
刮目せよ、ここがアマチュア大喜利の最前線だ。
進化したお題で。
進化したルールで。
そして、せめてもの安全な環境で。
大喜利を愛する全ての人へ。
Extreme(極限の)大喜利トーナメント、第7章飛んで第8章。
ここに、復活を宣言します。
令和3年1月9日
EXTREME OOGIRI CLUB
主催