What's "EOT"?
―――天国など作った覚えはない。
“EOT”、それは現代日本で最も先鋭化されたアマチュア大喜利大会だ。
今現在までに開催された他のあらゆる大会と全く違う大喜利大会。
章を重ねるごとに加速し、混沌化し、加熱されてゆくバトルフィールド。
数多ある大喜利大会の中でも、異常で、異端で、異質な、異空間だ。
しかし、それは決して他の大喜利会と比べて“良い”という意味ではない。
回答数と回答強度を冷酷に計る、無呼吸の3分間が連続する予選。
そして、予選の結果を一切顧みないお互いを蹴落とし合う無慈悲な本戦。
ただそれだけの、シンプルな大喜利牢獄でしかない。
そう、ここは頭脳のエクストリームスポーツを上演するためだけの狂った闘技場だ。
ここはアマチュア大喜利の極北であり、最果てなのだ。
だからこそ過去は顧みない。
誰が優勝したか、誰が記録を残したか、9章までに何があったか。
それは全て凍った過去の出来事だ。一顧だにしない。
“EOT”とは
より速く、より強く、より面白く、より刺激的な大喜利を発生させるため
後先考えずに進化し続けるウィンチェスターハウスめいた魔城だ。
だからこそ、真にお題かどうかなどナンセンスな流言に耳を貸さない。
“べき”、“べからず”の周回遅れの理想に縋り付く者には目もくれない。
『想像したこともないような問いがあり、想像したことのないような答えが生まれる』
そんな純粋な大喜利をただ追究することにのみ特化した空間、それが“EOT”だ。
誰も、レールの上を歩きにここにやって来たわけではないはずだ。
さあ、天国に飽き飽きした諸君を覚醒へと誘う地獄の竈を開けるとしよう。
此度の会場は川崎市民プラザ・ふるさと劇場。
490もの席がある巨大空間だ。
1日目の予選1、2、3では105人から24人
そして2日目の予選4では35人から8名。
つまり140人から32人を選ぶ予選サーキットが開催される。
そして、そのあとには32人による
最後の一人までをふるい落とす過酷な本戦トーナメントが控えている。
2日間に渡る、2倍の熱量を伴ったEOT第10章。
全てのEOTを過去にするために、新次元の大喜利へ辿り着くために。
そして、7年分、9章分のEOTに足を運んでくれた皆さまへささやかなお返しを添えて。
新たなルールで。
新たな環境で。
そして、脳を震わす新たなお題で。
大喜利を愛する全ての人へ。
Extreme(極限の)大喜利トーナメント、第10章。
ここに、開催を宣言します。
令和6年1月29日
EXTREME OOGIRI CLUB
主催